建寿御前日記 第十三段 「修正の御幸」 [【建寿御前日記(本)】]
【第十三段 本文】
修正(すしゃう)の御幸(ごかう)、八日、十四日法勝寺、十一日圓勝寺、とかや。十八日法華王院、これらの料に、おのおの衣(きぬ)二具ばかり、物具かさねながら、あざやかにておきたり。人多かれば、修正の御幸には、ふたたびづつぞ参りし。近習は別の車にて、物具かさならぬ衣にて、御幸よりさきに参る。
【訳】
修正の法会への女院のお出かけは、八日、十四日は法勝寺、十一日は円勝寺とかいうことである。
十八日は蓮華王院で、これらの(お出かけの)お供の装束としてそれぞれ衣装を二揃いほど、裳、唐衣を重ねて目も鮮やかに準備している。
※修正→国家安泰を祈願して正月に行われる正月の法会。
女房の人数は多いので、修正の法会への女院のお出かけには(それぞれ)二回づつお供した。
側近の下郎の女房は、別の車で、裳、唐衣をつけない装束で、女院のおでかけよりも先に(法会に)参上する。
※近習→側近の下郎の女房。
【コメント】
今回も短かったです。
お正月の法会への女院のお出かけについての記述です。
★今月がんばって何とかカレンダーが市松模様になりました!
わ~い。こんなに頑張って更新したのは初めてです。
これで来月からは心置きなくだらだら更新に戻れます。
★建寿御前日記も第十三段まできたので、ここらでちょっと見直し作業をし、気になっているところを直そうと思います。
物具装束の解釈とか、やっぱり比礼(ひれ)、裙帯(くたい)、宝冠なしの裳、唐衣装束で、袴が生袴でなく張袴と解した方がいいような気がしてきたので。
後、第八段の常陸の所の解釈も、自分の採った説ではない方の説のほうが適切のような気がしてきました。
【建寿御前日記(本)】・・・ここらで気になるところを直します。
市松模様?と思ったら、更新カレンダーを見て納得!!
nakonakoさん、物凄く熱心なブロガーになってましたものね。
内容も濃いですし♪
来月も楽しみにしていますよ~!
by ぴー太郎 (2012-06-29 21:38)
『女房の人数は多いので』…いいなぁ、憧れます。
「甲斐性もないくせに…、だいたい女房の意味が違うニャ」byきょん
1日おき、けっこうタイヘンですよ~。
ひみつ日記のカレンダーも市松模様なのですが、もうどのくらいになるのかなぁ。
基本的にだらしないのに、妙なところに几帳面なA型です。
by TAKUMA (2012-06-30 08:42)
市松模様更新達成、おめでとうございます!
私なんて…今週なんとサボってしまった(^‐^;
by りる (2012-07-01 10:26)
すごい~ 市松模様って なんのことかしらと一瞬思ったら そのよこに! これきれいですね~ やる気が出ますね~って(笑)
シュシャウって 何かを直すのかと思ったら 法会のことだったんですね。
古文って ひらがなにしても 今の現代の使い方と 意味が違うことがあって 時々思い込みで 全然違う解釈をしてることがあったりして~
難しいですよねぇ
by なおこ (2012-07-01 16:23)
こんばんは
今夜の玉木さん、達成感のあるお顔をなさってて・・でも詰めが甘いんだよなぁ〜と思いつつ見てました。
by 溺愛猫的女人 (2012-07-01 21:39)
先日はお会いできて楽しかったです。
市松模様、確認したしました(笑)
by reka (2012-07-08 16:51)
nakonakoさん、先日のオフ会ではお世話になりました。
シャンパンのコルクを簡単に抜かれる姿に密かに感動しておりました。
ケーキは美味しくて、写真を撮り忘れたほど。
またお会いできたら嬉しいです。
古文、何年ぶりに呼んだでしょうか。。。
活用形で悩んでた日々が思い出されました。
また遊びに来まーす。
by ketty (2012-07-16 12:49)